治療家として、そしてサービス業として
こんにちは。福岡県太宰府市を中心に筑紫野市・大野城市・春日市で訪問鍼灸マッサージをしている、たがみ訪問鍼灸マッサージの田上です。
今回は、いつも訪問マッサージで治療に伺っている患者様からのお話で、考えさせられるエピソードを聞いたので、そのことについてお話しさせていただきます。
先日、いつも通り施術に伺って、マッサージ治療をしているときに、
「右肩と左肩が夜に疼いて(うずいて)生活に支障が出ている」
と言われました。
以前から右肩と左肩の痛みは訴えられていましたが、私が担当する初日に、
「肩は痛みが出ているけど、あまり強く触らないでください」
と言われていました。
というのも、以前担当していた別の事業所の施術者さんから受けたマッサージで痛みが強くなったとのこと。
その施術者さんは10年くらいのお付き合いだったそうで、その患者さんが訴えられていた右肩と左肩の痛みをどうにかしようと一生懸命マッサージ治療をされていたそうです。
もともと、右肩の腱板断裂(けんばんだんれつ)という診断をされていたそうですが、以前の別事業所の施術者さんから、
「もう切れていたところは繋がっているから大丈夫!私が治します!」
と言われ、ガンガン強い刺激でマッサージをされていたそうです。
そんな施術が続く中、痛いと言い出せなかったそうです。
何回かそんな施術をして、とうとう痛みが強くなって施術を中断したそうです。
そういう流れから、私が担当する初日に、
「肩はあまり強く触らないで」
と言われたということです。
私としては、以前の別事業所の施術者さんの気持ちもよくわかります。
鍼灸あんまマッサージという国家資格を取って、医療保険を使って治療をしていますから、治療家なんですよね。
治せる!治してみせる!患者様のために!
と思うのが普通なんです。
しかし、治療家道を突き進んでも、コミュニケーションが上手くいかなくなることも事実です。
コミュニケーションが上手く取れないと、患者様からの信頼・信用も低下します。
そうなると、施術内容が最高のものだったとしても、効果は薄くなってしまいます。
今回のエピソードで、私も考えさせられました。
治療家としてのマインドは持ちつつ、患者様の要望に応えるサービス業としてのマインドも忘れてはいけません。
いいバランスで患者様と向き合っていければと思います。
今回は以上です。
それではまた。