肋間神経痛とマッサージ
こんにちは。福岡県太宰府市を中心に筑紫野市・大野城市・春日市で訪問鍼灸マッサージをしている、たがみ訪問鍼灸マッサージの田上です。
今回は、今現在、訪問マッサージをご利用される患者様の中で症状をお持ちの肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)についてお話しさせて頂きます。
目次を作っていますので、読みたい項目まで飛んでください。
それではお話ししていきます。
肋間神経痛とは
肋間神経痛とは、肋骨(ろっこつ)の間を通る肋間神経が何らかの原因で刺激され、痛みを感じる症状のことです。
胸や背中、脇腹などに、ビリビリとした痛みや刺すような痛み、締め付けられるような痛みなどが現れます。
肋間神経痛の症状
肋間神経痛は、肋骨に沿って走る神経が刺激されて、胸や背中、脇腹に痛みが生じる症状です。
痛みは、鋭い痛みやジクジクとした痛み、ビリビリとした神経痛のような痛みなど、人によって感じ方が変わってきます。
咳やくしゃみ、深呼吸、体をひねるなどの動作で痛みが強くなるのが特徴です。
肋間神経痛の主な症状は、
肋骨に沿った痛み
肋骨に沿って、背中から胸、脇腹にかけて痛みが現れます。
左右どちらかの一方に痛みが出やすい
左右どちらかの肋骨に沿って痛みを感じることが多いです。
特定の動作で痛みが強くなる
咳、くしゃみ、深呼吸、体のひねり、寝返りなど、その人その人で特定の動作で痛みが強くなることがあります。
呼吸しずらい
痛みのために呼吸が浅くなったり、息苦しさを感じたりすることがあります。
それがまた、逆に肋間神経痛の原因にもなります。
圧痛(あっつう)
神経が刺激されている痛みがある部分を押すと、感じる痛みが強くなることがあります。
痛み
ズキズキ、ビリビリとした痛みが出ます。
痛みの感じ方は人それぞれ違い、ズキズキとした痛みや、ビリビリと電気が走るような痛みを感じることがあります。
肋間神経痛の原因
肋間神経痛は、肋骨の間を通る肋間神経が、圧迫されたり、炎症を起こしたりすることで起こる痛みです。
主な原因は、姿勢の悪さ、筋肉の緊張、神経の損傷、ストレス、内臓疾患、帯状疱疹などです。
肋間神経痛の原因は、
姿勢の問題
長時間同じ姿勢を続けることや、猫背などの悪い姿勢が肋間神経を圧迫し、痛みが生じることがあります。
筋肉の緊張
肩こりや背中の筋肉の緊張が、肋間神経を圧迫することがあります。
これは、姿勢の問題に相互に関係しています。
神経の損傷・圧迫
肋骨骨折や胸椎の病気(椎間板ヘルニア、変形性脊椎症など)が、肋間神経を圧迫することがあります。
ウイルス感染
帯状疱疹(たいじょうほうしん)ウイルスが肋間神経に感染し、痛みを引き起こすことがあります。
ストレス
ストレスが自律神経を乱し、肋間神経痛を悪化させることがあります。
内臓疾患
心臓や肺、胃などの内臓の病気が、肋間神経痛の原因となることがあります。
肋間神経痛の治療
肋間神経痛の治療は、原因や症状によって異なりますが、一般的には消炎鎮痛剤の内服や湿布、神経ブロック注射などが用いられます。
痛みが強い場合は、神経ブロック注射が効果的です。
また、原因が特定できる場合、例えば、ウイルス感染や内臓疾患の場合は、その原因疾患に対する治療も並行して行われます。
治療法の一例としては、
薬物療法
痛みを緩和するために、消炎鎮痛剤が使用されることがあります。
また、神経の痛みに対して効果のある、神経障害性疼痛治療薬が使用されることがあります。
帯状疱疹が原因の場合は、抗ウイルス薬が用いられることがあります。
神経ブロック注射
痛みを遮断するために、局所麻酔薬やステロイドを注射されることがあります。
物理療法
血行を促進させて、筋肉の緊張を緩和させるために温熱療法も治療になります。
また、同じ目的で低周波での治療も治療法になります。
運動療法
血行を改善することを目的として、ストレッチや体操も治療法になります。
痛みが強くならない範囲で、軽めの運動も治療法になります。
その他
その他には、姿勢の改善も治療法です。
悪い姿勢は肋間神経を圧迫するため、正しい姿勢を心がけることが重要です。
これは、治療法でもありますし、予防にもなります。
また、ストレスも自律神経に悪影響を及ぼすため、ストレスケアも大切です。
肋間神経痛とマッサージ
肋間神経痛に対して、訪問鍼灸マッサージでできることは、まず姿勢に関係する筋肉を緩めることを期待できます。
姿勢は肋間神経痛の原因でもありますし、予防にも繋がります。
姿勢が悪くなる原因の硬くなった筋肉をほぐすこと、また、悪くなった姿勢のせいで硬くなった筋肉をほぐすことができます。
そして、肋間神経が通っている肋間筋をほぐすことができ、直接圧迫されているところにアプローチできます。
血行促進もされますので、痛みが緩和されやすいです。
お灸を使って、温熱効果で痛みの緩和が期待できます。
まとめ
肋間神経痛の痛みは鋭く、とても辛いです。
まずは病院を受診して頂き、原因にあった治療法を選択しましょう。
帯状疱疹や内臓疾患が原因の場合は、そちらの根本治療を。
帯状疱疹や内臓疾患でない場合は、痛み止めや神経ブロック注射を。
姿勢や筋肉の硬さ、血行不良が原因の場合は、マッサージやストレッチ、運動、温熱療法でやっていきましょう。