脳血管障害・その後遺症とマッサージ
こんにちは。福岡県太宰府市を中心に筑紫野市・大野城市・春日市で訪問鍼灸マッサージをしている、たがみ訪問鍼灸マッサージの田上です。
今回は、訪問マッサージをご利用される患者様の中で多い疾患である、脳血管障害やその後の後遺症についてのお話をさせて頂きます。
目次を作っていますので、読みたい項目まで飛んでください。
それではお話ししていきます。
脳血管障害とは
脳血管障害とは、脳の血管が詰まったり破れたりして、脳に障害が起きる病気の総称です。
一般的には脳卒中とも呼ばれます。
脳血管障害には、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などがあり、原因によって大きく分けられます。
主な原因は高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の進行による動脈硬化ですが、心房細動などからくる血栓症や、脳動脈の奇形などが原因となることもあります。
脳血管障害の症状には、次のようなものがあります。
意識障害、片麻痺、構音障害、失語、頭痛、 嘔気・嘔吐などです。
脳血管障害は、がん、心疾患、老衰に次いで日本人の死亡原因第4位を占め、寝たきりの原因疾患の第1位です。
早期発見・早期治療が重要で、再発リスクが高いため再発の予防にも努める必要があります。
脳血管障害の症状
脳血管障害の症状とはどんなものがあるでしょうか。
脳血管障害(脳卒中)の初期症状には、
- 片側の手や足がしびれる、動かなくなる
- 顔の半分がしびれる、動かなくなる
- 舌がもつれてろれつが回らない、うまくしゃべれない
- 言葉が理解できない
- 自分の話したい事が話せない
- どちらかの目が見えにくくなる、視野が狭くなる
- 激しい頭痛
- めまい
- 吐き気、嘔吐
などがあります。
脳血管障害は、脳の血管が破れたり詰まったりして脳への血流が滞り、脳の神経細胞が障害される病気の総称です。
症状は突然現れることが多く、様子を見てはいけません。
すぐに救急車を呼んで、検査を受ける必要があります。
脳卒中の危険因子には、生活習慣病、喫煙習慣、高血圧、糖尿病、脂質異常症、不整脈などがあります。
脳血管障害の後遺症
脳血管障害は後遺症が残ることが多いです。
それでは脳血管障害の後遺症にはどんなものいがあるのでしょうか。
脳血管障害の後遺症には、
- 手足の麻痺などの目にみえる障害
- 失語や失行、判断力の低下、行動異常などの高次脳機能障害
- 意欲低下や情動障害などの感情障害
- ろれつが回らないなどの構音障害(こうおんしょうがい)
- 感覚が鈍くなる感覚障害
- 筋肉の緊張が強くなり動かしにくくなったり、勝手に動いてしまう、痙縮(けいしゅく)
- 脳血管性認知症
- 脳卒中後てんかん
- うつ病
などがあります。
脳血管障害の後遺症は、脳の血管が詰まったり破れたり出血したりして、脳組織に損傷をきたすことで起こりますので、破壊された部位によって現れる症状は異なります。
場合によっては、寝たきりや介護が必要になることもあります。
破壊された部位によって症状が変わるとはいえ、日常生活に支障をきたすものが少なくありません。
ですので、今までの生活と一変します。
脳血管障害の原因
脳血管障害の原因にはどんなものがあるのでしょうか。
脳血管障害(脳卒中)の原因は、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病、不整脈、喫煙、運動不足、睡眠不足など多岐にわたります。
脳血管障害には、脳の血管が詰まる脳梗塞、脳の血管が破れる脳出血、くも膜下出血などがあります。
脳血管障害の原因となる主な要因は次のとおりです。
高血圧
高血圧が続くと血管が傷ついて血栓ができ、動脈硬化が進行します。動脈硬化が進行すると、脳への血液供給が突然障害を受け、脳梗塞を引き起こす可能性があります。
動脈硬化
高血圧、肥満、糖尿病、高脂血症などが原因で動脈硬化が進行します。動脈硬化が進行すると、動脈が狭くなり、内部を流れる血液の量が低下します。
喫煙
喫煙するとニコチンやタール、一酸化炭素が体内に入り、全身の血管が収縮して血圧が上昇します。
心房細動
不整脈の一種で、心臓内に血栓が形成され、それが血流に乗って脳血管へ運ばれることで脳梗塞を引き起こします。
脳動脈瘤や脳静脈奇形
脳動脈瘤や脳動静脈奇形などの血管の異常が原因でくも膜下出血を引き起こすことがあります。
脳血管障害の予防
脳血管障害の予防法はどんなものがあるでしょうか。
原因がわかれば予防法がわかります。
脳卒中の予防には次のような方法があります。
減塩する
食事改善では、減塩を意識しましょう。醤油や味噌などの調味料にも塩分が多く含まれているので注意しましょう。
塩は塩でも、人工的な塩はとにかく要注意です。
塩というより、塩化ナトリウムという物質です。
この人工的な塩である塩化ナトリウムが高血圧を引き起こしています。
ですので、塩を使う場合は、天然に限りなく近い塩を使ってください。
糖質の摂りすぎに注意
そして、糖質の摂りすぎも注意しましょう。
特に砂糖。
砂糖は急激に血糖値を上げます。
そしてそれを下げようと大量のインスリンが出ます。
糖質量が多い場合もそうです。
インスリンが多く出て血糖値を下げようと働きます。
その過程で血管壁が傷つけられやすく、その傷が原因で血管が脆くなります。
ですので、糖質の量と質には要注意です。
粗悪な油を避ける
粗悪な油も避けましょう。
粗悪な油とは、サラダ油や胡麻油、べにばな油やコーン油、マヨネーズなどのオメガ6系脂肪酸と、マーガリンやショートニングなどのトランス脂肪酸です。
コンビニ弁当や菓子パン、加工食品にはオメガ6系脂肪酸やトランス脂肪酸が大量に使われています。
ですから、できるだけコンビニ弁当やスーパーの加工食品は避けましょう。
適度な運動をする
運動は動脈硬化の予防効果があります。
ですので、少しずつでもいいので運動を始めましょう。
ウォーキング、ジョイング、水泳、エアロビクス、テニスなどの有酸素運動を習慣化させましょう。
不整脈の早期発見と治療
心房細動という不整脈の早期発見と治療も重要です。
血栓を作ってしまい、それが血流に乗って脳の血管に詰まらせる場合があるからです。
脳ドッグを受ける
脳ドックは、日本脳ドック学会に加盟している病院や脳卒中予防に特化した脳ドックで受診しましょう。
今現時点で、リスクが高い脳血管はないか?を診てもらい、見つかれば早期に治療しましょう。
その他には、禁煙、お酒を控えること、ストレスを溜めないようにすること、睡眠をしっかり取ることが予防に繋がります。
脳血管障害の治療
脳血管障害の治療には、病態に応じてさまざまな治療法があります。
脳血管障害の治療法には、次のようなものがあります。
脳梗塞の治療
血管内に詰まった血栓を溶かす薬物療法や、カテーテルで血栓を直接除去する血管内治療などがあります。
治療開始が早いほど後遺症が残るリスクを抑えることができます。
脳動脈瘤の治療
動脈瘤にクリップをかけて破裂を予防する開頭手術や、カテーテルで動脈瘤の中にコイルを入れて詰める血管内手術などがあります。
血管内手術は開頭手術と比べて身体への負担が少なく、脳深部にできた動脈瘤でも治療可能です。
脳内出血の治療
薬物治療では血圧を下げたり、脳の腫れを緩和する点滴を行ったりします。
薬物治療のみでは十分な効果が期待できない場合は手術を行います。
脳血管障害の治療では、急性期の的確な病型診断と迅速な治療が大切です。
脳血管障害の症状は、ほとんどの場合突然現れます。症
状がある場合は、一刻も早く救急車を呼び、病院を受診することが大切です。
脳血管障害とマッサージ
脳血管障害の後遺症にはマッサージが有効だと考えます。
その理由について解説させていただきます。
麻痺の改善
脳血管障害の後遺症として、麻痺が起こることが多いです。
麻痺が起こると、筋肉が緊張して硬くなり、関節も硬くなります。
これを関節拘縮(かんせつこうしゅく)と言いますが、マッサージは、筋肉の緊張をほぐし、関節拘縮を緩和させたり、麻痺した筋肉を刺激することで、麻痺の改善が期待できます。
血行の改善
脳血管障害で麻痺が残ると、血行不良を起こします。
動かせないからですね。
そこで、マッサージをすることによって血行を促進することができます。
それにより、細胞に必要な酸素や栄養素を運びやすくなり、脳細胞の回復を促すことが期待できます。
筋肉の強化
脳血管障害の後遺症として、筋力低下や運動機能障害を引き起こすことが多いです。
マッサージをすることによって、筋肉を刺激するので、筋肉の強化につながることがあります。
痛みの軽減
脳血管障害の後遺症として、麻痺が残り、関節拘縮が起きると、痛みが起こります。
マッサージは、筋肉の緊張をほぐし、関節拘縮を緩和させ、血行を良くするので、痛みを軽減することが期待できます。
心理的なリラックス効果
脳血管障害の後遺症によって、今までできたことができなくなったり、今までの生活とは一変するので、ストレスや不安が増えることがあります。
マッサージによって心身のリラックス効果があるため、ストレスや不安を軽減することが期待できます。
これらの理由により、脳血管障害の後遺症の回復につながることが期待できます。
まとめ
脳血管障害は高確率で後遺症が残ります。
ですので、生活習慣を見直し、脳血管障害にならないように予防をしましょう。
もし、なってしまったら、できるだけ早くリハビリやマッサージをしましょう。
それが、どこまで機能回復するか?に密接に関わっています。
まずは予防。
それでもなってしまったら、最大限のリカバリーを考えましょう。
それではまた。